【節分に欠かせない「煎り大豆」だけど、やっぱり国産じゃないとダメ?】
節分が近づいてくると、豆まき用に煎り大豆を買う家庭は多いかと思います。
スーパーやデパートでも多くの煎り大豆が並び、節分気分を味わえますね。
いろいろな煎り大豆が売られているのですが、よくよく見てみると、「国産」の煎り大豆もあれば「外国産」の煎り大豆もあり、どちらを買った方が良いのか迷ってしまいます。
こだわりがあるのであれば「国産」にしたいところですが、特に何も違いがないのであれば「外国産」で済ませたいという事情もありますよね。
そこで今回は、煎り大豆は「国産」と「外国産」ではどのような違いがあるのかご紹介したいと思います!
煎り大豆を購入する前に、チェックしてみてくださいね!
【煎り大豆の「国産」と「外国産」で決定的に違うのは遺伝子組み換え!】
まず煎り大豆を購入する際に国産か外国産を見分ける方法なのですが、裏面を見て頂くのが一番確実です。
裏面には内容量であったり、原材料などが記載されている欄がありますが、その欄の中に国産の場合は「日本」であったり、大豆を作った都道府県が書かれています。
外国産の場合は国名が書かれているケースが多いですね。
以前までは、外国産の大豆を国内で袋詰めしただけで「国産」としていた業者がいましたが、2017年に新しい原料原産地表示制度がスタートしていますので、今は表示されている内容の信憑性は上がっています。
外国産の場合は、高い確率で原材料の欄に記載されている大豆には「遺伝子組み換え」と書かれていると思います。
遺伝子組み換えとは、大量生産するために日の長さや温度が十分でなくてもしっかり育つように改良したり、強い農薬を使っても枯れないように改良したりするなど「品種改良」された種のことを指します。
当然食品として市場に出回っているわけですから、検査はちゃんとクリアしているのですが、「本当に安全なのか?」と言われると正直なところは「わからない」というのが現状です。
国産であれば安全面においては問題ないので、少しでも不安がある場合は国産にするのがベターかなと思います。
なお、外国産の原材料欄にある大豆のところに「遺伝子組み換えでない」と書いてある場合であっても注意は必要です。
仮に本当に遺伝子組み換えを行っていないとしても、近くの畑で遺伝子組み換えの品種が栽培されていた場合は、少なからず影響を受ける可能性が否定できないからです。
そのあたりをしっかりと認識したうえで、国産にするのか外国産にするのかを決めて頂きたいですね。
【「国産」と「外国産」では味にも大きな違いがある!】
煎り大豆による「国産」と「外国産」の違いは、実は味にも大きな差があります。
味に差が出る原因は幾つかありますが、最も大きな要因の一つに「栽培環境」が挙げられます。
国産の場合は、大豆を育てる際、同じ畑で2回続けて大豆を育てる「連作」は避けています。
理由は簡単で、大豆を育てると、育てる過程で土にある豊富な栄養分をほとんど吸い上げてしまうからです。
最初に作った大豆は土からの栄養分を得て非常に美味しい大豆に育ちますが、2回目に作った大豆は畑にほとんど栄養分が残されていない環境であるために味が落ちてしまうわけですね。
味にこだわりが強いのが国産なので、大量生産に頼ることなく質を追い求めており、納得がいかないような大豆は作らないのです。
一方、外国産の場合は、収穫量を優先して作りますので、品種改良や土壌改良でどんどん連作で大豆を生産していきます。
土壌改良については、土地が広大であるため、コストを考えるとそこまで本格的な改良は難しいかと思います。
このような環境で作られた大豆ですので、どうしても味が落ちた大豆が生産されてしまうことになるのです。
外国産が味を全く気にしないというのは言い過ぎですが、それよりも生産量をしっかりと確保することの方が優先順位としては上になってしまいます。
そもそも日本に外国産の大豆が入ってくるのは、国産だけでは消費量に対しての生産量が追い付かないからです。
ですから、外国産の大豆が悪いというわけではなく、外国産の大豆は多く出回る代償として味が国産に比べると落ちてしまうわけです。
【煎り大豆を食べる機会が少ないなら、味や品質にこだわった方が良い!】
納豆や煮豆など、豆を食べる機会はありますが、節分の時に食べる煎り大豆は実は貴重な機会です。
もし煎り大豆を食べる機会があまりないのであれば、煎り大豆が主役となる節分の煎り大豆は、味や品実にこだわってみても良いかなと思います。
「節分には自分の歳と同じ数だけ豆を食べる」という言い伝えもあるように、節分に食べる煎り大豆には「1年を健康に乗り切る」という特別な意味があります。
せっかくの機会なので、皆が安心して食べられる煎り大豆を選びたいものですね!
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