カシューナッツを食べると○○になる

籠盛りカシューナッツ
目次

カシューナッツについて調べてみた

何気なく食べているカシューナッツとっても美味しいですが、健康に美容に良かったらお得ですよね。どの様な効用があるのか調べてみました。

栄養成分(基本)

まずは基本の栄養成分(食品パッケージの裏に表示してあるものです)

カシューナッツ/フライ、味付け100g当たり
エネルギー(kcal)576
水分(g) 3.2
タンパク質(g)19.8
脂質(g)47.6
炭水化物(g)26.7
灰分(g) 2.7
食塩相当量(g) 0.6
出典:日本食品標準分類2015年版(7訂)

100g当り576kcal・・・これは食品の中では高いです。
揚げ物のメンチカツ308kcalより高い!
主に水分が少なくて油分が多いのが原因ですね。とはいえ100gも食べられませんし、上質の油分ですので、
大量に食べなければ全く問題ありません。むしろ良いです♪
安心してお召し上がりください。
朝食代わりに考えるなら最高にコスパ(円/kcal)良く、お手軽です。

脂質の内訳

脂質は多いですが、どんな脂質が多いのでしょうか?体に悪かったら食べる気になりませんよね。しっかり見てみました。

脂肪酸組成
総量45.79g
 飽和脂肪酸( 9.97g)
 一価不飽和脂肪酸(27.74g)
 多価不飽和脂肪酸( 8.08g)
コレステロール0mg
出典:日本食品標準分類2015年版(7訂)

脂質は多いですが悪玉コレステロールは、なんとゼロです。むしろ下げてくれる効果があるそうです。特徴としては、一価不飽和脂肪酸のオイレン酸が多いのが特徴です。調べて納得、これで安心して食べられますね。食べ過ぎは禁物ですが、、、。

飽和脂肪酸・・・動物性脂肪やナッツに多く含まれます。少なすぎても多すぎてもいけません。少なすぎると脳出血のリスクがあります。多すぎると冠動脈疾患・肥満・糖尿病を招きます。
一価不飽和脂肪酸・・・主にオイレン酸、オリーブオイルにも多く含まれます。酸化されにくく、LDLコレステロールを下げてくれます。
多価不飽和脂肪酸・・・一価不飽和脂肪酸同様LDLコレステロールを下げてくれます。
様LDLコレステロール・・・多すぎると脂質異常症となります。動脈硬化の原因になります。

栄養成分(微量成分)

カルシウム38mg
リン490mg
4.8mg
ナトリウム220mg
カリウム590mg
マグネシウム240mg
亜鉛5.4mg
1.9mg
<ビタミン>
ビタミンB10.54mg
ビタミンB20.18mg
ナイアシン0.9mg
出典:日本食品標準分類2015年版(7訂)

微量成分・内訳をみていきたいと思います。
ビタミンB1、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅などのミネラル類も豊富ですね。
100gでは、1日の上限には達さないので多少食べ過ぎても安心なようです。

ビタミンB1・・・皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きをする美容ビタミンです。
        糖質からのエネルギーを産生し、体や脳の働きを助けます。
        不足すると体や脳のエネルギーが不足します。脚気の原因になります。
マグネシウム・・・骨や歯の形成に必要なミネラルです。長期的に不足すると骨粗しょう症になります。
         また心疾患、糖尿病といった生活習慣病のリスクが高まる可能性が示されています。
鉄・・・・・・・・血液に含まれる赤血球を作るのに必要なミネラルです。不足すると鉄欠乏性貧血になります。
         血が不足すると酸素が十分に運べないので頭痛がしたり、すぐ疲れたりします。
銅・・・・・・・鉄を助け赤血球を作るのに必要なミネラルです。実は鉄だけとっても血液はできないのです。いろいろな酵素となって、体に悪い活性酸素を除去する役割もあります。
亜鉛・・・・・・皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きをしたり、いろいろな酵素を作ったり、DNAの転写を助けたり、新陳代謝に必要な、美容ミネラルです。
        サプリメントなどでとり過ぎると、銅の吸収を阻害し同欠乏症になりますのでとり過ぎには注意です。
        

カシューナッツの植生

カシューナッツはウルシ科の植物です。漆塗りのウルシ、マンゴー・ピスタチオ・和ろうそくのロウが取れるハゼノキなどが仲間です。なんだかキャラの濃い植物の仲間ですね。

南アメリカ大陸北部and西インド諸島各地が原産地です。耐寒性は無く多雨に弱いです。熱帯or亜熱帯で適度な雨が降る地域を好みます。日本では積極的に栽培されていませんが、温かい雨の少ない地域などで挑戦しても良いかもしれません。(開花時期11月から3月なので雪の降る日本海側の路地では無理そうです。)

カシューアップルは、カシューナッツの実です。

日本では、カシューナッツはあまり栽培されていないので実際に見るのは難しいですが、写真のように栽培地ではカシューアップルとしてなります。上の細長いリンゴのような部分にはナッツは入っていません。下についている緑色の勾玉型の実の中にカシューナッツは入っています。
梅干しでいうと、リンゴの部分は果肉。緑色の部分は種の殻です。カシューナッツは種の殻を割った仁の部分になります。梅の種の仁は、青酸を含む毒を持っているということはご存じでしょうか。実はカシューナッツも生では毒を含んでいます。屋外で見つけても生で食べてはいけません。どう処理するかというと加熱すれば大丈夫です。緑色の殻ごと焚火にくべて適度に焙煎します。焙煎したら金槌などで叩いて優しく殻から中身を出します。中身を出したら薄皮をむくと、よく見るカシューナッツの出来上がりです。薄皮は半端なく苦いのでよく取り除きましょう。それにしてもすごく手間暇かかりますね。日本で少量栽培したら一粒何円になるか想像したくもありません。カシューナッツで(生)となっていることがありますが、正確に言えば輸入後未処理というのが正しいでしょうね。酵素が生きていて体に良いとか書いてあったりしますが、本当に生だったら毒が、、、大丈夫なのでしょうか???工夫があるのかもしれませんが。

カシューアップル部分も、食べられるらしいのですが、日持ちしないので流通はしていません。カシュー好きとしては一度は食べてみたいものです。 カシューアップルは、フェニーというお酒の材料にもなっていてその度数67度。インドの産地のお祭りでは、カジューフェニーを飲みまくるそうです。

殻はオイルになって、酸化防止剤、殺菌剤、シロアリ治療薬、ブレーキオイルなどに加工されるそうです。無駄がないですね。

カシューナッツの名前の由来

学名Anacardium、ラテン語のana(上向きの)-cardium(心臓)が、訛って「カシュー」になったそうです。発音ではanaが消滅してますね。カシューアップルが赤いので心臓っぽいのでしょうか?
ナッツ部分は心臓というよりは勾玉っぽいですよね。

カシューナッツの輸出入

生産量は、ベトナム、ナイジェリア、コートジボワールが上位を占める。特にベトナムは国を挙げて生産しているので突出して多い。生産されたカシューナッツは大部分が殻付きでインドに集められ、殻を剥いて世界へ輸出されていく。日本で見かけるカシューナッツのほとんどがインド産になっているのはこのためである。インド産とは書いてあっても、実際に栽培されている国は異なるのである。日本では、近年ベトナム産のカシューナッツが増えています。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

目次
閉じる