【体験記】ちるふるの無添加完熟ドライキウイフルーツができるまで!
最初にキウイ園に行ったのは、6月2日。梅雨前の日差しが強くなるころ。
日差しを心配しながら受粉のお手伝いをしに新潟県五泉市和泉農園に向かいました。
明るい家主の和泉誠さんと家族に迎えられ、軽く談笑し、お茶をいただきました。
奥ではお母さんが花粉を作っていました。和泉農園では輸入花粉を購入せずに自園の雄花を採って、そこから花弁などをわけて花粉を採取しているとのことでした。
盛り上がったところで、軽トラで農園に向かいました。キウイ栽培は、平地での稲作からの転作を想像していたのですが、
軽トラは急な斜面を、ガタゴトとたまに止まったりしながら森の中を登って行きました。
高い木がすっと開けた山間に、キウイ園はありました。
和泉農園の果樹園は、山間と言うことで、涼しい風が通ります。
果樹棚の下は適度に日陰になっており、木漏れ日が最高に気持ちいい!
キウイ園に限らずですが、ほんと果樹棚の下って気持ちいいですよね。大好きです。
落ち着いた環境で、笑顔あふれる気持ちいい体験。これぞ「ちるふるらいふ」です。
準備を整えて、いざ受粉です。
和泉農園のキウイの受粉は手に持っている銃型の装置で行います。銃と同じで引き金を引くと先から花粉が出ます。同じと言ってももちろん弾丸は出ません。煙上の花粉がノズル先から10~20cmくらい「ふわっ」とでます。
↑ノズルをキウイの花に近づけると、花の中央の黄色い雌しべが黒くなるのがわかりますか?
黒いのは石松子という花粉増量剤です。色付きで、受粉作業を完了したかどうか判断できるようになっています。
黄色い綺麗な花を次々と黒く汚していくので始め罪悪感がありますが、、、
だんだんと罪悪感は、征服感に変わり、最後は快感になります、、、(個人差があります)。
花粉動画を見ていると何度もノズルを下げて、連続でつければ良いのに!と、もどかしくなりませんか? 実は一度下げると花粉がチャージされて次にトリガーを引いたときに沢山出るのです。なんかゲームセンターの銃ゲームのような操作感があります。
花は、ゾンビのように襲ってはきませんが、葉や幹の裏に隠れており、一度受粉した場所でも再度通りかかると、実受粉の花が何個も見つかります。咲きかけのつぼみも次々と開くので、すべての花を受粉させようとすると、何度も何度も同じところを探し歩く必要があります。
それが辛いかと言うと、次々と現れるターゲットを探すのがゲームをしているようでとても楽しかったです。
もう一つ、特筆すべきは虫が少ない!(もちろん、いないわけではない。)
特に私が苦手な毛虫系が少ない!!!私、人並みには大丈夫だけど、あまりに多いと体が拒否しだすのでありがたかったです。
虫がいないから殺虫剤をガンガン撒いているのかと言うと、そうではないから。驚きです!!!
和泉農園では、愛媛AIという、納豆、ヨーグルト、ドライイースト を発酵させた自然資材しか散布していないそうです。農薬嫌いの人にも安心です。
凄く楽しかったので、また来年もぜひ行きたいです。
6月14日、キウイが無事受粉したとの連絡をいただきました。
正直、きちんと受粉できていたか心配だったので、少しほっとしました。
10月17日 和泉農園から、収穫のお誘いをいただきました。しかし、、、、。
収穫は長雨のため、延期に延期を繰り返し、気が付けば11月に。(濡れたまま収穫すると、乾かすのが大変なので。)
11月14日
これ以上収穫が伸びるとマズイ!と思われたころ、ついに晴れ予報が!!!いよいよ収穫です。
今回は、学生団体 新潟ベースの ずんちゃんもお手伝いに駆けつけてくれました。
子供たちもお手伝いしてくれました。
キウイの収穫は、なんとハサミが不要なんです!
実をもって、「コキュっ」と捻ればトマトのように簡単に軸が外れます。驚き!!!
収穫時は固いのでしっかり握ってもOK。意外と簡単です。
慣れてきて速く収穫するなら2個採り。2個同時に持って、コキュっと捻ります。
コツはいい感じに綺麗に横に並んでるキウイを持つこと。そうでないと綺麗に捻れません。
結果、和泉農園のキウイは豊作!!!
おかげで例年の2倍の時間がかかって大変でしたが、
「受粉頑張ってくれたおかげで豊作で形も大きさも良い!」とのお言葉を盛られたので大満足でした。
(ちなみに2020年の新潟は、春の寒さと長梅雨、秋雨に悩まされ、多くの農作物が不作でした。涙。)
収穫したキウイはそのままお持ち帰り!とはなりません。
前述した通りまだ硬く追熟しなければ食べられません。
追熟庫でしばらくお休みです。
追熟には、エチレンガスが有効です。出荷する分だけエチレンガスに潜らせれば無駄なく出荷することができます。
農家さんにとって、追熟できる果物って調整できるので便利だなと思いました。
ご家庭だとリンゴやバナナからエチレンガスが出ていますので、これらと一緒にすると追熟することができます。
11月24日
追熟完了の連絡をいただきました。
11月25日
ドライフルーツの依頼分の配達と一緒に、お裾分けをいただきました。
正直、国産キウイは酸っぱいという、頭で食べたのですが、
想像に反して、めっちゃ甘い!酸味と甘みのバランスが絶妙。
「え、嘘!凄い美味しい!」と言うのが感想でした。
変な思い込みをしていて失礼しました。
沢山いただいたので、いろいろな方に食べていただいたのですが、みんな「美味しい」と凄く喜ばれました。
こだわりの和泉農園のキウイを皆様もいかがでしょうか?
※食べたい方は「ちるふる」までご連絡ください。
(出荷期間なら即出荷。それ以外の期間は予約になります。)
(出荷期間11月から2月くらい。無くなり次第終了。)
11月28日
美味しいキウイを長く楽しむために、
四季の定期便様にキウイのドライ加工を依頼しました。
同時にちるふるでも、小型食品乾燥機を持っているので、少量ドライにしてみました。
レシピ
家庭用なら皮を剥いて輪切りにして、機械に入れるだけです。
50℃24時間を目安でお好みで調整してくださいね。
試食
昨年もドライにしたのですが、ドライにすると酸味が引き立ちますよね。
今年は、酸味も強くなっているけれど、甘みが凄い。ドライ前が甘いと違いますね。
少量しか作らなかったので秒で無くなりました。
四季の定期便から、ドライが出来上がるのが楽しみになりました。
12月22日
遂にキウイのドライ、販売用が完成しました。
今年は、食感が凄くいい、ソフトに仕上がって半生タイプ。味ももちろん良い。サイコーです。待った甲斐がありました。
パッケージは、ちるふるで作成させていただきました。いかがでしょうか?
チャック付きシルバーの袋で利便性と高級感をプラス。
ご依頼の「完熟」を入れて、英語表記でおしゃれ度を少しUP。
新潟県の地図を入れて、線を五泉辺りから延ばして産地を強調。
五泉市内で販売中ですので見かけたら是非是非よろしくお願いいたします。
「ちるふるの担当はデザイン制作大好きなので、依頼をもらうと嬉しくなります。
私にとってデザイン作っている時間は、落ち着いた笑顔あふれる時間、「ちるふるタイム」です。
農家の皆様、簡単なデザインなら無料で作りますのでちるふるまでお気軽にご相談くださいね。
資材は実費でお願いしますw」
と言いつつ、ちるふるのデザインは、デザイナーにお願いしております。
デザイナーさんと話すのも「ちるふるたいむ」なんですよね!!!
ちるふる版のパッケージは、誠意制作中こちらは仮です(仮)。
以上、ちるふるの無添加完熟ドライキウイフルーツ完成までの長い道のりでした。
初夏の涼しい山間の果樹棚の下で受粉作業、農家さんとのふれあい。
地域を盛り上げたいと頑張る大学生を迎えて、子供たちと収穫作業。
自然に優しいサスティナブルな防除資材へのこだわり。
私はデザインまでやらせていただいて大変楽しく、嬉しく、笑顔あふれる。
「ちるふる」な体験でした。
あなたも「ちるふる」と一緒に「ちるふるらいふ」を楽しみませんか?
ご購入はこちら、
ご購入は、ChillFull-ちるふる-SHOPで → https://shop.chillfull.jp/items/38161836